原因不明の難病であるクローン病は10代から20代で発症するケースが多いのですが、私は30歳を過ぎてからは発症しました。原因不明の下痢が長期間続いたことをきっかけに受診しました。その後入院して詳しい検査をして診断されましたが、初診から確定診断までかなり時間がかかり辛い日々を過ごしました。また検査も大腸カメラや小腸造影といった辛いものが多くて心が折れかけました。さらには入院直後は禁食で水しか飲むことができませんでした。不思議なことに空腹感はそれほどなかったのですが、同部屋の患者さんがご飯を食べている姿を見て羨ましい気持ちで一杯でした。確定診断後は本格的な治療が開始されました。治療には2つの選択肢がありました。副作用は少なくないが効果が高い点滴を定期的に投与する方法と、薬にはあまり頼らず徹底した食事療法を行う方法です。少し悩みましたが点滴を投与する方を選びました。点滴をした翌日辺りまではだるさがありましたが、重大な副作用はなかったのでこちらを選択して良かったです。一番辛かった時期は確定診断されるまでですね。その後は一気に症状が改善したので、特に辛く感じたことはありません。今は普通に食べることができることに感謝しています。
- 癌の悩みを決断させてくれたのは、介護仲間
- 癌の家族には優しい気持ちでありたい